興信所と探偵って何が違うんだろう?なんか同じようなことをしている気がするけど、ハッキリした違いを知りたい
こんな疑問を解決します。
本記事の内容- 興信所と探偵事務所の違い
- それぞれのルーツについて
先に答えを言うと、ほとんど同じです。「○○探偵事務所」「○○興信所」といった名称での違いは当然ありますが、業務としてやっている内容をみると実質違いはありません。理由はどちらも探偵業法という法律にしたがって業務をしているから。
「いやいや厳密には違うから一緒にしてもらっては困る」という意見もあるでしょうが、それは当事者サイド。依頼する人にとっては何も影響ないです。もちろん「浮気調査に強い」「素行調査に強い」といった強みでの違いはあるので、そこは確認するようにしましょう。
強いて両者の違いを言うならば「歴史的な成り立ち」が違います。
「あー歴史ね。実質的な違いがないならそれでOK」という方は、目的に応じて信頼できる探偵事務所や興信所を探してください。もし浮気調査が目的なら【厳選7社】浮気調査に強い探偵事務所はどこがおすすめなのか?わかりやすく徹底比較してみました!で詳しく解説しているので参考にしてください。
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浮気調査に強いおすすめ探偵事務所を「厳選8社」紹介する
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以下では歴史的な成り立ちの違いについて、簡単に紹介していきます。
興信所と探偵事務所の違いは歴史的背景にあった!
興信所と探偵の違いのルーツを探ってみます。「あまり興味ないよ~」と言わず、わかりやすくシンプルにまとめたので読んでください(´;ω;`)
探偵事務所のルーツは”岩井三郎氏”にある
「ん?誰?」って方がほとんどでしょうが、日本最古の探偵事務所「岩井三郎事務所」の創業者です。もともと岩井さんは警視庁警察官。結構すごい方で、有名な実績をまとめてみました。
- 警察官時代には司法主任として日清戦争のスパイ摘発をした
- 探偵としては大正時代の初期に起こったシーメンス事件を解決
- 他にも「花王歯磨密造事件」「古河炭鉱詐欺事件」なども解決
今でこそ探偵の主な仕事は「浮気調査」や「素行調査」「人探し」などですが、岩井さんは刑事事件に関連する内容にも関わっていたそうです。
探偵事務所を創業してからは、警察時代の調査方法やノウハウを最大限に活用していたと想像できます。また「個人」からの依頼が中心だった点も興信所との歴史的な違いを知る上でのポイントになります。
なぜなら興信所は「法人」を対象にしていたから。
興信所のルーツは”信用調査”にある
そんな興信所ですが、そのルーツをひも解くと「信用調査」にあると言われています。
信用調査、聞いたことありますかね?現代では、企業が新しい会社と取引をする前によく行われる調査のことです。「相手のことを信用していいのか、取引する前にチェックしておきたい」といったニーズに応える調査ですね。
例えば、知らない人にお金を100万円貸せますか?知人や友人ならまだしも、何も知らない人にお金を貸すのは返ってこないかもしれないので不安ですよね。これを解消するのが「信用調査」です。「100万円貸してもちゃんと返済してくれる人だよ~」と調査・報告してくれる信用調査が興信所のルーツにあるわけです。
明治維新後、商業が発達した頃からこの信用調査が盛んになったと言われています。商売人、特に法人の信用調査ニーズが高く「商工社」や「帝國興信社」といった調査機関が誕生したのです。実はこれ、今も残っている会社です。
- 商工社:現在の東京商工リサーチ(1974年に商号変更)
- 帝國興信社:現在の帝国データバンク(1981年に商号変更)
法人向けの信用調査を今もしている代表的な会社ですね。
このように「探偵事務所」と「興信所」には歴史的な背景の違いがあったのです。
まとめ:興信所と探偵事務所は歴史的背景が異なるが、現在ではほとんど同じ
本記事をまとめます。
- 興信所と探偵事務所は歴史的な背景が異なる
- 探偵事務所のルーツは”岩井三郎氏”にある
- 興信所のルーツは”信用調査”にある
- 現在では両者の業務内容はほとんど同じ
- 依頼する場合は「目的」に応じて依頼しよう
こんな感じですね。
冒頭でもお伝えしましたが、依頼する場合は「強み」を理解した上で探偵事務所や興信所に依頼するようにしてください。浮気調査に強い探偵事務所を探している方は、冒頭の記事も読んでみてくださいね。